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マッキーの写真と言葉たち

ヨコハマフォトフェスティバルを観てきました。

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今日は、赤レンガでヨコハマフォトフェスティバルを観てきました。


いくつかブースがあったのですが、「東川町国際写真フェスティバル」で
グランプリ、準グランプリを受賞された3名の作品は、想うことが色々ありました。
とくにグランプリを撮った小林透さんの作品は、自分の中で色んなことを考えました。


まずは、ステートメントを読まずに全体的に作品に目を通しました。
モノクロで撮られた青年の写真が何枚も展示してあって、
なんで裸なんだろう?そして似たようなカットが何枚もあるんだろう?と。
まだ読み切れずにいましたが、ステートメントに目を通すと・・・


「僕の弟は自閉症です」と弟さんについて兄としての熱い想いが書かれていました。
その文章を読んだ後もう一度壁に展示されている写真を観ると、
さっきと違う見方で観ることができました。
言葉の持つ力はすごいと思いました。
作家の想いと作品(被写体)に近付けたような気がしました。


壁に展示して誰かに観てもらう写真は、自分の想いを伝えなければいけないと思います。
というか、伝えたい想いがあるから展示会場で作品を展示しているんだと思います。


作家は伝える力、観る側は読みとる力が必要になると思います。
ですが、一枚または複数の写真から作家の本当の想いは読み切れないと思うので、
作家が居ればその場で想いを聞いてみる、居なければステートメントをしっかり読んで、
「言葉」から作品の想いをきちんと受け取ることが大切だと思いました。


他のブースでは、ウォールフォトレビューという、壁に展示した作品を、
何名かのレビュアーが作家と自由に話し合うという企画が行われていました。
このレビューは一般の人も聞くことができます。
そこで、思ったことは・・・


まず、作家は自分の想いをレビュアーに話します。
レビュアーは、いろんな意見を言いますが、だいたいダメ出しです。
あーした方が良い、これはいらないんじゃないか、
どんな想いで撮ったの?面白くない、何が言いたいのか分からない、
まとまってない、伝わってこない、など・・・
ヨコハマフォトフェスティバルを観てきました。_a0115202_13882.jpg



ここで、何を言われても自分の伝えたいことをきちんと言える作家は素晴らしいと思いますが、
今日聞いていた中では、きちんと伝えきれてない作家が多かったこと。
以前ヨコハマフォトフェスティバルでも同じことを感じて、
こういう場に出てこれる(審査があります)人たちなんだから、
もっと言葉でも表現できたら良いなと。。。


ですが、今回は100%伝えきれなくても良いんじゃないかと思いました。
100%伝えることができれば完璧だけれども、
作家がいて、作品があって、レビュアーがいて、
そこであれこれディスカッションして、作品についてお互い悩んだり考えたりする時間と空間がある、
ただそれだけでも十分何かを得ているから良いんじゃないかと。


あともう一つ、ワンコインフォトブックレビューというのがあって、
500円のチケット一枚で、5分間のレビューを受けられるという企画がありました。
友達は壁のレビューも参加していましたが、ワンコインも受けていて、
一生懸命レビュアーに自分の想いを伝えていました。
自分の作品について、きちんと相手に伝えられることはすごいと思いました。


なんだか、うまくまとめられませんが、
今日一番思ったことは、写真を撮っているならば、
誰かに作品を観てもらい意見を言ってもらうことはとても大切だと思いました。


良い言葉をいただける時もあるだろうし、またはダメ出しの言葉なのかもしれないけど、
自分の想いを誰かと共有して、あーでもないこーでもないと考える時間は、
今後の成長に繋がるので必要なことだと思いました。


ただ、撮るだけじゃなくて、きちんとまとめて、それを言葉にして、
展示して、たくさんの人に観ていただいて、意見をいただいて、
お互いに共有し合う。
そこまでやって、作品なんだと思いました。


今回ヨコハマフォトフェスティバルを観に行って、
本当に思うこと感じることがたくさんありました。
他にも色々想うこと感じたことはありますが・・・
熱く書きすぎたので今日はこの辺で・・・

しかし、思っていることを言葉にするって難しいですね(^_^;)
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by makky0128 | 2013-01-21 01:08 | 日常